脳にも良性、悪性の腫瘍が発生し、いろいろな特徴的症状を起こすことが有ります。腫瘍は少しでも早く発見することが大切です。しかし、良性腫瘍の場合は、お薬だけで治療できたり、何もせずに経過を見、大きくなったり症状を起こすようになってから治療を考えて良いものも有るのです。また、全く脳の異常と関係ないと思われる症状でも、根本的な原因が脳の異常/脳腫瘍であることがあります。
 上出脳神経外科クリニックで診させ頂きたい、この様なことがあったら、要注意という状況(脳の精密検査をして頂かなければならない症状)を列挙します。
* だんだん強くなる頭痛(特に、朝起きがけに強い頭痛、吐き気を伴う頭痛)、*頭痛に合わせ、手足の運動障害や、知覚障害が出てきた場合、*痙攣発作が起こった場合、*片方の難聴が徐々に進行する場合、*無月経/不妊と乳汁分泌(高度の肥満と高血圧、末端肥大症と糖尿病)

 脳腫瘍の症状として、一番大切なのはやはり頭痛です。一般的な肩こり頭痛や片頭痛などの慢性頭痛と見分けるポイントは、
* だんだん強くなる頭痛
* 特に、朝起きがけに強い頭痛、吐き気を伴う頭痛
* 頭痛に合わせ、手足の運動障害や、知覚障害が出てきた場合
* 痙攣発作が起こった場合
異常の様な気になる頭痛の際には、早めにCT/MRIでの精密検査を受けて下さい。

 脳の視床下部とこれに連続する脳下垂体は、全身の内分泌臓器のコントロールセンターです。甲状腺、副腎、性腺(男性の精巣、女性の卵巣)、乳腺といったホルモン産生器官に対して、刺激ホルモンの量を調節することにより、その働きを調節する重要な機能は果たしています。
 この脳下垂体に小さな腫瘍ができ、その腫瘍が特殊なホルモン/ホルモン分泌刺激ホルモンを分泌することが有ります。乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)を産生する腫瘍ができると、生理がなくなり/不順になり乳汁分泌が起こるとともに不妊症になってしまいます。副腎皮質ホルモン刺激ホルモン(ACTH)を分泌する腫瘍ができると、顔を含めた全身の肥満とともに高血圧などがおこります。また成長ホルモンを産生する腫瘍ができると、成長期が過ぎた大人になっているのに、後頭部や顎、指の尖端が大きく成長し始め、糖尿なども出てくることになるのです。
 こうしたホルモン異常と関係した症状が有る場合は、ぜひ脳/脳下垂体の精密検査を受けて下さい。

 脳の視床下部とこれに連続する脳下垂体は、全身の内分泌臓器のコントロールセンターです。甲状腺、副腎、性腺(男性の精巣、女性の卵巣)、乳腺といったホルモン産生器官に対して、刺激ホルモンの量を調節することにより、その働きを調節する重要な機能は果たしています。
 この脳下垂体に小さな腫瘍ができ、その腫瘍が特殊なホルモン/ホルモン分泌刺激ホルモンを分泌することが有ります。乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)を産生する腫瘍ができると、生理がなくなり/不順になり乳汁分泌が起こるとともに不妊症になってしまいます。副腎皮質ホルモン刺激ホルモン(ACTH)を分泌する腫瘍ができると、顔を含めた全身の肥満とともに高血圧などがおこります。また成長ホルモンを産生する腫瘍ができると、成長期が過ぎた大人になっているのに、後頭部や顎、指の尖端が大きく成長し始め、糖尿なども出てくることになるのです。
 こうしたホルモン異常と関係した症状が有る場合は、ぜひ脳/脳下垂体の精密検査を受けて下さい。